iPaaSとは?

iPaaSとは、異なるクラウドサービスやアプリケーションをクラウド上でつなぎあわせて、データの流れや業務フローを自動化させるためのプラットフォームのこと

iPaaS(アイパース)とは、「Integration Platform as a Service」の略で、クラウドサービス上でさまざまなソフトウェアアプリケーションやデータをつなぎ合わせてデータの流れや業務プロセスを自動化するためのプラットフォームのことです。簡単に言うと、iPaaSは異なるソフトウェアをつなげる「デジタルの橋渡し役」であり、情報のやり取りをスムーズにするためのツールです。

iPaaSは「統合(Integration)」と「プラットフォーム(Platform)」と「サービス(as a Service)」の3つの概念を組み合わせたもので、企業がデジタルデータを統合し、一元的に管理するのを助ける役割を果たします。

業務効率化を目的として、複数のクラウドアプリケーションを導入し、管理が煩雑になってしまっている企業に役立つサービスです。

iPaaSを使わずにクラウドアプリケーション同士を連携する方法としては、API連携によるデータ連携が可能です。ただし、API連携はプログラミングの知識が必要となり、知見のある方でも連携作業が完了するまでに数カ月を要することもあります。また、外注する場合も、新たに連携する際やクラウドアプリケーション側の大幅なAPIの修正があった場合もその都度外注しなければならないため、予想外のコストがかかってしまうこともあるでしょう。 iPaaSなら、iPaaSツールの提供(開発)元が各クラウドアプリケーションのAPI連携や修正作業を行うため、導入企業側での開発リソースの確保等の心配はありません。 コストを抑えながらAPI連携ができ、企業の業務プロセスの効率化に貢献することができます。

iPaaSのメリット

iPaaS導入における6つのメリットを紹介

iPaaSを導入することにより、今まで孤立していたアプリケーションやSaaS同士をつなげてまとめることが可能になるだけでなく、リアルタイムでのデータ同期・共有ができることや、非IT人材の現場担当者でも利用できることから迅速な導入が可能であること、コスト削減、自社サーバーへの負担軽減などさまざまなメリットがあげられます。

1.バラバラのシステム同士をまとめられる

iPaaSの最大のメリットは、バラバラになって点在しているクラウドサービス同士をiPaaSによって一つにできることです。異なるクラウドサービス同士をつなぎ合わせることで必要なデータを必要なシステムに同期・共有させることが可能になります。

システムごとにデータが孤立していたためデータが活用できなかった、システムからシステムへの転記・データ移行作業に大幅な工数がさかれていたという課題がある場合、iPaaSを利用すれば一気に改善することができます。

iPaaSを使用することで、SaaS同士が孤立した状態から、ひとつにつながり、データが自動で連携されるようになる

また、SaaS企業でのiPaaS利用も増加しており、自社SaaSと顧客が使用している他社SaaSとのデータ連携を容易にすることで、顧客体験の向上や解約阻止に有用です。

2.ローコード・ノーコード

最近ではプログラミング知識や専門スキルが不要のノーコードでできるiPaaS製品が増えてきています。それにより、今までエンジニアによる開発が必要だったものが、誰でも簡単にシステム間の連携・統合ができるようになりました。ノーコードのiPaaSの場合、連携したいサービスや機能をドラッグ&ドロップで組み立てることができ、視覚的にも分かりやすいGUIになっているため、業務担当者自身がワークフローを作成し実行することで、迅速に対応することが可能です。

3.コスト削減

iPaaSはクラウド上で提供されるため、企業は自社でサーバーを維持する必要がありません。これにより、ハードウェアの購入やAPI連携の開発工数・コスト、メンテナンスコストを削減できます。また、今まで人が手作業で行っていたデータ移行の時間も削減できるため、全体的なコスト削減を実現できます。

4.リアルタイムでの連携が可能

iPaaSはデータがリアルタイムで更新されるため、常に最新の情報を利用することができます。これにより、ビジネスにおいての意思決定や、顧客の行動や要望への対応などもリアルタイムに行えるようになります。

5.パソコンを占有しない

iPaaSはクラウド上で実行されるため、ユーザーのパソコンリソースを占有しません。従来のオンプレミス型の統合ツールとは異なり、iPaaSはインターネット経由でアクセスが可能です。ユーザーは作業を妨げられずに他の業務を同時に行うことができるため、パソコンのリソースを他の重要なタスクに割り当てられます。

iPaaSはクラウド上で実行されるため、同じPCで並行して業務を実行することが可能

6.自社サーバーに負荷がかからない

データが膨大になるほど統合処理の際に自社サーバーに負担がかかります。iPaaSを導入することにより、運用を自社サーバーからクラウド上に移すことができるため自社サーバーの負担を軽減できます。サーバーの増設やインフラの整備も不要です。また、自社サーバーやインフラの整備が整っていなくてもiPaaSならすぐに導入することが可能です。

iPaaSの機能

iPaaSは主にデータ統合や業務フローの自動化、リアルタイムデータ処理、API管理などの機能を提供します。

データ統合

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iPaaSは、さまざまなシステムやアプリケーションからデータを収集し、一つの場所にまとめます。例えば、顧客管理システムと販売管理システムのデータを統合することで、両方のデータを一度に見ることができます。

業務フローの自動化

今まで手作業で行っていた繰り返しの定型作業を自動で処理できます。
「メールがきたら」「ファイルがアップされたら」「SFA/CRMが更新されたら」など、様々な条件をトリガー(処理をはじめるためのきっかけ)にしてフローを設定することで自動実行を行います。
例えば、注文が入ったら自動で在庫を更新し、出荷指示を出すといった一連の作業を自動化できます。これにより、人手によるミスを減らし、作業効率を大幅に向上させることができます。

iPaaSはSaaS間の業務フローやデータの流れを自動化

リアルタイムデータ処理

iPaaSは、データをリアルタイムで処理し、即座に結果を反映させることができます。例えば、オンラインショップで注文が入った瞬間に在庫情報が更新される、といったことが可能になります。これにより、常に最新の情報をもとに意思決定が行えるようになります。

API管理

API(アプリケーションプログラミングインターフェース)を使ってシステム間のデータ連携を簡単に行えます。APIを使うことで、異なるソフトウェアやアプリケーションがデータをやり取りできるようになり、新しいシステムやサービスの導入がスムーズに行えます。

iPaaSの4つの種類

iPaaSの「EAI型」「テンプレート(レシピ)型」「ETL(ELT)型」「ESB型」の4つの種類についての紹介

iPaaSは「EAI型」「テンプレート(レシピ)型」「ETL(ELT)型」「ESB型」と、統合方法や機能に応じて大きく4つの種類に分けられます。
本章では4つのiPaaSについてそれぞれの特徴やサービスをご紹介いたします。

EAI型

EAI型は、Enterprise Application Integrationの略で「企業アプリケーション統合」を意味します。そのため、企業内の複数のアプリケーションを統合するためのプラットフォームです。
複数のシステムを連携させ、データやプロセスの効率的な統合(Integration)を図る仕組みを指します。レコードに対する条件分岐処理、ロジック、細かなマッピングなど高機能な処理が可能です。
リアルタイムでデータを統合し、整合性を保ちたい場合の利用に適しています。
オンプレミスのデータベースなどにも対応し、ライセンス費用としては高額なものが多いのが特徴です。
「Boomi」「DataSpider」「ASTERIA Warp」などのサービスがEAI型にあたります。

テンプレート(レシピ)型

テンプレート(レシピ)型は、データ連携のフローがテンプレート(レシピ)化されているものを指します。予め用意されたテンプレートを使用してワークフローを設定するため、プログラミング知識や専門スキルが不要のノーコードが前提で、比較的誰でも扱いやすいのが特徴です。iPaaSを初めて導入する企業にも適しています。
クラウドサービスの連携がメインの定型業務の自動化と相性が良く、安価な料金設定となっています。今までは海外製のツールが多かったものの、最近では国産のiPaaSも増加しており、導入しやすいものが多くなっています。
「Zapier」「PowerAutomate」「Anyflow」「JENKA」などのサービスがテンプレート(レシピ)型にあたります。

ETL(ELT)型

ETL(ELT)型は、Extract「データの抽出」、Transform「(分析しやすいように)変換・加工」、Load「格納」の順で処理を行うツールです。特に大規模なデータ処理やデータウェアハウスへのデータ統合に利用されます。
SaaSやオンプレミスのデータベースに合わせた複雑なデータ加工がしやすいのが特徴で、DWH(データウェアハウス)に対して複雑なデータ連携をするのに相性が良いとされています。 例えば企業が保有している大量のデータを加工してBIなどの分析に適した形にしてDWHに書き出したいときなどに適しています。
「trocco」「AWS Glue ETL」「Stitch」「Waha! Transformer」などのサービスがETL型にあたります。

ESB型

ESB型は、Enterprise Serbice Bus(エンタープライズサービスバス)の略で、サービス指向アーキテクチャ(SOA)をベースにして、企業内外のアプリケーション間でメッセージングやデータのやり取りを行うためのミドルウェアです。異なるアプリケーション間のリアルタイムのデータ交換をサポートします。
大規模な組織には、さまざまなデータモデル、プロトコル、およびセキュリティ制限を使用してさまざまな機能を実行する複数のアプリケーションがありますが、ESB はそれらのアプリケーションの統合を容易にします。ただし、アーキテクチャに関する非常に高い専門知識やスキルを要し、且つハイスペックなインフラが必要です。ライセンス費用なども高額になります。
「MuleSoft」「RunMyProcess」などのサービスがESB型にあたります。

iPaaSとRPAの違い

iPaaSとRPAの違い

RPA(Robotic Process Automation)とiPaaSは、業務プロセスやシステム間の連携を効率化するために利用されていますが、用途や操作方法、対象範囲などに違いがあります。 RPAとiPaaSの違いを簡単に言うと、RPAは業務の自動化、iPaaSはシステム間のデータ統合に焦点を当てているという違いがあります。まずはiPaaSとRPAの違いを分かりやすく表で比較してみましょう。

特徴 RPA iPaaS
主な用途 ・業務プロセスの自動化
・人間が行う繰り返しの業務を効率化
・システム間のデータ統合
・異なるアプリケーションやシステム間のデータをリアルタイムに連携
操作方法 GUI操作(マウスやキーボード入力による操作) クラウド統合(API、コネクタ使用)
設定と導入 デスクトップの自動化 クラウドベースでの統合
導入の容易さ 短期間で導入可能 クラウド環境の設定が必要
メリット ・既存システムの変更不要
・迅速な導入が可能
・レガシーシステムやローカルネットワーク上のシステム連携が可能
・データの一貫性と可視性の向上
・シームレスな統合
・クラウドサービスのためPCを占有しない
デメリット ・GUI変更に弱い
・PCを占有する
・複雑な業務や人が判断する業務には不向き
・導入と運用が複雑
・API公開しているサービスのみ連携可
・クラウドへの依存度が高い

RPAは、PC上のルーティン作業や繰り返し作業などの定型業務を自動化するためのツールでRPAロボットが代行して行います。RPAはデスクトップ上の業務を自動化することができ、レガシーシステムやローカルネットワーク上のシステム・アプリケーション間の連携に最適です。これにより、業務効率が向上し、ヒューマンエラーを削減することができます。

一方、iPaaSは異なるクラウドサービス同士を統合するためのプラットフォームです。
iPaaSは、APIを活用してデータのやり取りを行い、リアルタイムでのデータ統合と業務プロセスの自動化を実現します。例えば、各部門が別々のクラウドサービスを導入しているためデータが孤立してしまい、企業内でデータの連携が取れないという課題解決に有用です。

iPaaSとSaaS 、IaaS、PaaS、DaaS、BaaSとの違い

iPaaSを調べていくうえで、似た用語でよく見かけるIaaS、PaaS、SaaSについても解説します。

SaaS(Software as a Service)

SaaSとは、「Software as a Service」の略で、「サース」または「サーズ」と呼びます。
クラウド経由でソフトウェアアプリケーションを提供するサービスで、パソコンにソフトウェアをインストールする必要がなく、Webブラウザ上でサービスが利用できる仕組みです。
「Salesforce」「Microsoft 365」「Google Workspace」「Slack」などが挙げられます。

IaaS(Infrastructure as a Service)

IaaSとは、「Infrastructure as a Service」の略で、「イアース」や「アイアース」と呼ばれています。
IaaSは、自社でサーバーなどのハードウェアをもたずに、インターネット経由で必要な時に必要なだけサーバーやストレージ、ネットワークリソースを利用することができるサービスです。サーバーレスでインフラが構築できます。
国内で利用されているIaaSは、主に「Amazon Web Services(AWS)」「Microsoft Azure」「Google Cloud」「FUJITSU Cloud Service」「Alibaba Cloud」などが挙げられます。

PaaS(Platform as a Service)

PaaSとは、「Platform as a Service」の略で、「パース」と呼ばれています。
PaaSは、ソフトウェア開発環境部分をクラウド化したサービスで、アプリケーションの開発、テスト、デプロイメントをサポートするためのプラットフォームを提供します。開発者はインフラの管理を気にせず、アプリケーション開発に集中できます。
IaaSと同様に「Amazon Web Services(AWS)」「Microsoft Azure」「Google Cloud」が有名です。

DaaS(Data as a Service)

DaaSとは、「Desktop as a Service」の略語で「ダース」と読みます。
DaaSは、データをクラウド経由で提供するサービスで、データのストレージ、管理、配信を行います。iPaaSは、DaaSからデータを取得し、他のシステムやアプリケーションと統合します。
「Amazon Redshift」「Google BigQuery」がDaaSにあたります。

BaaS(Backend as a Service)

BaaSとは、「Backend as a Service」の略で、「バース」と読みます。
BaaSは、アプリケーション開発のバックエンド機能(データベース、認証、ストレージなど)をクラウド経由で提供するサービスです。iPaaSは、BaaSを使用して構築されたアプリケーションとのデータ連携を効率化します。
主に「Firebase」「Parse」がBaaSにあたります。

APIとの関係性

iPaaSとAPIの関係性とは

API(Application Programming Interface)は、iPaaSにおいて重要な役割を果たします。iPaaSは、異なるシステムやアプリケーションを統合するためのプラットフォームですが、その統合を円滑に行うためにAPIを活用します。
APIは、異なるソフトウェア間でデータを交換し、機能を呼び出すための「接続口」として機能します。

具体的には、iPaaSはAPIを使ってさまざまなシステムのデータを取り込み、一元的に管理します。例えば、SFA/CRMとERPを統合する際、iPaaSはこれらのシステムのAPIを利用して、リアルタイムでデータを同期させます。これにより、顧客情報や在庫情報を一箇所で管理でき、業務効率が向上します。

さらに、APIを通じてデータのセキュリティやアクセス制御も行われます。iPaaSは、APIを介してデータの認証や暗号化を実施し、セキュアなデータ連携を確保します。このように、APIはiPaaSの中核技術として、異なるシステム間のシームレスな連携を実現し、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を支援します。

iPaaSが注目される背景

iPaaSが注目される背景には、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進があります。DXにより、多くの企業はクラウドサービスやSaaSを導入していますが、業務や部門ごとに点在しており、これらのシステム間のデータ連携が課題となっています。iPaaSは、このような異なるシステムをシームレスに統合し、データの一貫性と業務プロセスの効率化を実現するためのソリューションであることから、近年注目を浴びています。

iPaaSの活用例

営業活動の効率化

営業担当やインサイドセールスがアポイントを獲得した際、SFA/CRMに情報を登録すると、自動的に商談日がカレンダーに登録されます。また、顧客からの問い合わせや発注依頼がメールで届いた場合、iPaaSと生成AIを活用することでメール内容を整形し、SFA/CRM内の特定の項目に自動入力させることも可能です。

さらに、営業担当が外出先から社内のシステムにアクセスできない場合でも、SlackやChatworkなどのチャットツールに入力することで、その情報を社内システムに自動的に反映させることができます。これにより、外出先でもスムーズに情報を登録でき、業務効率が向上します。

マーケティング活動の自動化

ベンダーが異なるMAツールとSFA/CRMツールを連携させ、キャンペーンデータやリード情報を自動的に営業チームやインサイドセールスチームに共有できます。

また、マーケティング部門が企画・開催するセミナーやイベントにおいて、イベント管理シートのデータを追加・更新したら自動でチャットに通知したりカレンダーに登録することも可能です。

顧客管理と販売管理の統合

企業がSFA/CRMとERPを使用している場合、iPaaSを利用してこれらのシステムを統合できます。これにより、顧客データと販売データがリアルタイムで同期され、より迅速な意思決定が可能になります。

カスタマーサポートの強化

iPaaSを使ってZendeskなどのカスタマーサポートツールとSFA/CRMを連携することで、サポートチームや営業担当が顧客の問い合わせ履歴や購入履歴をすぐに確認できるようになります。

顧客からの問い合わせがカスタマーサポートツール、フォーム、直接メールなど多岐にわたるプラットフォームから寄せられる場合でも、自動的に任意のシステムに登録されるようにすることで、対応漏れや確認漏れ、記入漏れを防ぐことができます。

iPaaSを選ぶ際のポイント

iPaaS導入時における選定のポイント

企業が最適なiPaaSを選定する際には、ニーズに合ったコネクタや機能が搭載されているかや、非IT人材が利用する場合はノーコード・ローコード製品か、セキュリティ対策やサポート体制はどうかなど、いくつかの重要なポイントを考慮する必要があります。
以下に詳しく解説いたします。

ニーズに合ったコネクタや機能の搭載

iPaaSは、様々なシステムやアプリケーションとの連携を行うために、データを集約する必要があります。そのため、データの集約・加工機能が重要です。集約・加工機能が充実しているiPaaSを選ぶことで、多様なデータを処理できるようになります。

また、企業のニーズに合ったコネクタや機能が搭載されているかを確認することも重要でです。コネクタとは、異なるシステムやアプリケーションを接続するための部品であり、これが豊富に揃っていることが重要です。

例えば、今企業が使用しているSFA/CRM、ERP、業務アプリケーション、メール、チャット、マーケティングツールなど、特定のアプリケーションやシステムの連携が可能なコネクタが用意されているかを確認しましょう。これにより、シームレスなデータ統合が可能となり、業務効率が向上します。

ノーコードまたはローコードか

iPaaSを選ぶ際には、ノーコードやローコードのプラットフォームを選ぶことが、特に技術的な知識が少ないユーザーにとって重要です。ノーコード・ローコード環境では、プログラミングの知識がなくても、直感的な操作でシステム統合やプロセスの自動化が可能です。

ノーコードのiPaaS製品はプログラミングが不要で、ドラッグ&ドロップで設定が行えます。ローコードは、一部のカスタマイズにコードが必要ですが、基本的には簡単な操作で済みます。これにより、技術者に依存せず、迅速にシステムを導入・運用できます。

セキュリティ対策

iPaaSを選ぶ際には、セキュリティ対策がしっかりしていることが必須です。企業の重要なデータを取り扱うため、データの保護とプライバシーの確保が求められます。

具体的には、データの暗号化、アクセス制御、監査ログなどのセキュリティ機能が充実しているかを確認しましょう。また、iPaaSプロバイダーが業界標準のセキュリティ認証を取得しているかも重要なポイントです。

サポート体制

iPaaSを導入する際、サポート体制が充実しているかどうかも重要な要素です。特に初めてiPaaSを導入する企業にとって、迅速なサポートと豊富なリソースは欠かせません。
万が一問題が発生した場合には、迅速に対応できるサポート体制が必要です。サポート体制が充実しているiPaaSを選ぶことで、問題発生時に安心して利用することができます。

また、導入時のトレーニングやマニュアルが充実しているかを確認しましょう。これにより、問題発生時にも迅速に対応でき、スムーズな運用が可能となります。

利用シーンに合わせた選定を

自社の利用シーンに合わせてiPaaSを選定することも大切です。例えば、業務プロセスの自動化やシステムの連携など、どのような目的でiPaaSを利用するかによって、必要な機能やセキュリティ対策、サポート体制が異なってきます。
また、自社のIT環境に合わせた適切なiPaaSを選ぶことで、システムの連携がスムーズに進むため、業務効率の向上につながります。

「iPaaSとは」まとめ

iPaaSは、クラウドベースのプラットフォームであり、異なるシステムやアプリケーションを効率的に統合するためのツールです。iPaaSは、データの統合、業務プロセスの自動化、リアルタイムデータ処理、API管理などの機能を提供し、企業のデジタルトランスフォーメーションを支援します。

iPaaSの主な利点には、ノーコード・ローコード環境での使いやすさ、コスト効率の向上、柔軟なスケーラビリティ、そして高度なセキュリティ対策が含まれます。これにより、技術的な知識が少ないユーザーでも簡単にシステムを統合し、業務の効率化とデータの一貫性を実現できます。

企業はiPaaSを活用することで、リアルタイムな意思決定、業務の自動化、データの統合管理を実現し、競争力を高めることができます。

iPaaSの初心者や非IT人材の方には「JENKA(ジェンカ)」がおすすめ

iPaaS初心者の方にはJENKAがおすすめ

iPaaSは、異なるシステムやアプリケーションを効率的に連携できる有用なツールですが、技術的な知識が少ない初心者や非IT人材にとっては、導入や操作が難しいと感じることもあるかもしれません。そんな方には、「JENKA(ジェンカ)」がおすすめです。

JENKAは、ノーコードで直感的な操作が可能で、ドラッグ&ドロップで簡単に構築が可能です。複雑なプログラミングの知識がなくても、必要なアプリケーションやデータをスムーズに連携できます。また、JENKAは豊富なサポート体制を備えており、導入から運用まで安心して利用できます。

さらに、JENKAは無料トライアルやフリープランを提供しているため、気軽に操作感やデータ連携を体験いただけます。初心者や非IT人材の方なら簡単に利用できるJENKAをお試しください。